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緩衝材の役割って何?種類と選び方もまとめて紹介

公開日:2025/07/15
緩衝材の役割

緩衝材は、輸送する物品の状態や品質を保持する上で欠かせないアイテムです。そして、緩衝材にはさまざまな種類があり、送る物品に合わせて選択する必要があります。そこで本記事では、緩衝材の役割・種類・選び方についてまとめて紹介していきます。この記事の内容を、ぜひ大切なものを梱包する際の役に立ててください。

緩衝材の役割

緩衝材とは、複数のモノが接触する際に発生する衝撃を緩和し、物品を保護するために用いられる素材です。物に直接巻いたり、箱の中の隙間を埋める形で使用され、さまざまな用途があります。主な役割は大きく分けて3つあります。

衝撃から物を守る

1つ目は、衝撃から物を守ることです。輸送や保管の際に、モノ同士がぶつかって傷ついたり壊れたりするのを防ぐため、緩衝材はクッション性に優れた素材で作られています。壊れやすいガラス製品や精密機器などにも対応できるよう、発泡スチロールやプチプチ(気泡緩衝材)など多様な種類が存在します。

箱の隙間を埋める

2つ目の役割は、箱の隙間を埋めることです。物品のサイズにぴったり合った箱を用意するのはコストがかかります。

そこである程度大きめの箱に緩衝材を詰めて隙間を埋めることで、箱のバリエーションを減らし、資材費を抑えることが可能になります。さらに、隙間を埋めることで箱の中で物品が動かなくなり、衝撃のリスクも減少するのもメリットです。

水漏れや湿気から物を守る

3つ目は、水漏れや湿気から物を守ることです。物品を輸送する際、衝撃だけでなく水分から守る必要もあります。ビニール素材の緩衝材で包んだり、紙製の緩衝材で湿気を吸収するなど、用途に応じた工夫が求められます。

緩衝材の種類

緩衝材にはさまざまな種類があり、それぞれに特長や用途が異なります。

気泡緩衝材

代表的な緩衝材としてまず挙げられるのが「気泡緩衝材(プチプチ)」です。これは高いクッション性と柔軟性を持ち、陶器やガラス製品に適しています。ただし、厚みがあるためコンパクトな梱包には不向きで、長期保存では空気が抜ける点に注意が必要です。

発泡シート

「発泡シート」は薄くて柔らかく、多様な形状に対応できます。その一方で、クッション性がやや劣り、コストも高めです。

エアークッション

「エアークッション」は、空気を使った袋状の緩衝材です。ダンボール内の隙間を効率よく埋められますが、物品の保護には不向きで、長期保存には注意が必要です

発泡スチロール

「発泡スチロール」は軽量でクッション性が高く、家電などの固定に用いられます。しかし、加工にコストがかかります。

バラ緩衝材

「バラ緩衝材」は粒状で複雑な隙間も埋めやすいです。しかし、重い物の固定には適しません。

ウレタン

「ウレタン(発泡ポリウレタン)」はスポンジ状で軽く、滑りにくく断熱性も高いです。しかし、自由に形を変えられずコストも高めです。

紙製緩衝材

「紙製緩衝材」は再生紙を使ったエコ素材で、自由に形を変えられコストも低いです。しかし、クッション性が低く、水に弱いため冷蔵品などには不向きです。

巻き段ボール

「巻き段ボール」は柔軟で強度もあり、大型家具の梱包に適しています。その一方で、薄いため強い衝撃には弱い点があります。

フィルム

「フィルム」は精密機器などを包むのに適しており、水濡れ防止や固定に有効です。ただし、箱とのサイズ調整が重要です。

緩衝材の選び方

緩衝材には多様な種類があり、物品に適した緩衝材を選ぶことが重要です。選定時のポイントとして、まず考慮すべきは物品のサイズや性質、輸送環境です。大きくて衝撃に弱い家具や家電製品には、強度が高く、物品をしっかり固定できる緩衝材が必要になります。

たとえば、発泡スチロールを物品に合わせて加工した専用のものを用いれば、運送中の破損リスクを抑えられます。一方、小型で壊れやすい電化製品や食器類には、物品自体を柔らかい緩衝材で包み、その上で箱の中の隙間を埋める工夫が必要です。

気泡緩衝材(プチプチ)で包み、エアークッションや紙緩衝材で隙間を埋めることで、物品の移動や破損を防げます。衝撃に比較的強い衣類などは、過剰な梱包は不要で、コストを抑えるために再生紙などの安価な紙緩衝材を使うのが適しています。

ただし、水濡れを防ぐためにビニールで包むなど、衛生面への配慮も必要です。湿気が問題となる食品や冷蔵・冷凍品の梱包では、紙製緩衝材は避けるべきです。紙は水に弱く、濡れると破れてしまうため、気泡緩衝材など水に強い素材を選ぶことが推奨されます。

湿度対策は品質保持に直結するため、とくに注意が必要です。このように、緩衝材選びでは、商品の特性や輸送環境に応じた最適な素材の選定が求められます

なお、梱包作業を外部に委託したい場合は、商品ごとに適切な緩衝材を使い分けてていねいに対応してくれる梱包代行サービスの利用も選択肢の一つです。

まとめ

緩衝材は、物品の輸送や保管時に大切な物品を守るために欠かせない存在です。衝撃を吸収し、箱の中での動きを防ぎ、水分や湿気から物品を守るといった多彩な役割を果たします。本記事では、プチプチや発泡スチロール、紙製緩衝材、ウレタンなど、代表的な緩衝材の種類や特徴を詳しく紹介しています。さらに、壊れやすいガラス製品や家電、大型家具、食品など、物品の性質や大きさに応じた最適な選び方も解説しました。これから大切なものを発送・梱包する人にとって、失敗しない梱包をするためのガイドとして、非常に役立つ情報が満載です。

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