緩衝材として広く知られているものの代表は、発泡ポリエチレンと発泡スチロールです。名前がよく似ていることから違いをはっきりと把握していない方もいるでしょう。そこで本記事では、発泡ポリエチレンと発泡スチロールの違いについて詳しく紹介していきます。使い分けのポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
発泡ポリエチレンと発泡スチロールの違い
発泡ポリエチレンと発泡スチロールは名前が似ていますが、全くの別物です。どちらも緩衝材であることから白くて厚みのある見た目をしていますが、断面や手触り、特性などに違いがあります。ここでは、発泡ポリエチレンと発泡スチロールそれぞれの違いを詳しく紹介します。緩衝材選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。発泡スチロールとは
発泡スチロールとは、軽くて硬いことが特徴の緩衝材です。石油から作り出されたポリスチレンを小さな粒にして、空気で膨らませてくっつけたもので、衝撃や負荷に弱く、大きな力がかかったり尖ったものがぶつかったりすると崩れてしまいます。日常生活では緩衝材以外に食品トレーなどで目にする機会があります。発泡ポリエチレンとは
発泡ポリエチレンとは、軽くて柔らかいことが特徴の緩衝材です。発泡スチロールは尖ったものがぶつかったり大きな力がかかったりすると簡単にぽろぽろと崩れてしまいますが、発泡ポリエチレンはある程度の弾力性を備えています。そのため多少曲げたり力を加えたりした程度では折れないことが特徴です。工業製品の緩衝材等として使われており、撥水性や耐薬品性も兼ね備えています。なお、シート状の薄いタイプであれば完全に折り曲げてしまっても破損することはありません。
発泡ポリエチレンシートのメリット
発泡ポリエチレンシートを利用するメリットとしては、壊れにくいことや断熱性が高いこと、破損してもゴミが散らばらないことなどが挙げられます。ここでは、発泡ポリエチレンシートのメリットについて詳しく紹介していきます。柔軟性があり壊れにくい
発泡ポリエチレンシートは柔軟性があり壊れにくいという特徴があります。発泡スチロールは衝撃に弱く少しでも力がかかると簡単に割れや欠けが発生しますが、発泡ポリエチレンシートは力を加えても簡単に割れることはありません。折り曲げるような大きな力がかかっても柔軟に曲がり壊れないため、発送の過程で緩衝材に負荷がかかる可能性があるシーンに最適です。
断熱性が高い
発泡ポリエチレンは発泡スチロールと同じく素材内部に空気が含まれているため、断熱性に優れています。内側の熱を漏らしにくく、外側の熱の影響を受けにくいため、熱に弱い荷物の運送時に最適です。破損時にゴミが散らばらない
発泡スチロールは小さな粒がたくさんくっついてできているため、破損した際にぽろぽろと粒状に分裂しゴミがまき散らされますが、発泡ポリエチレンは割れてしまってもゴミが出ることはありません。そもそも発泡スチロールに比べて壊れにくいという特徴がありますが、万が一破損した際にも荷物にゴミが付着することも少なくなるでしょう。
発泡ポリエチレンと発泡スチロールを使い分けるポイント
発泡ポリエチレンと発泡スチロールはどちらも緩衝材ですが、異なった特性をもっているため利用する際はそれぞれ使い分けることが可能です。それぞれの緩衝材を使い分けるポイントは、以下の通りです。利用用途に合わせて使い分ける
発泡ポリエチレンと発泡スチロールのどちらを採用するかで迷った際は、まず利用用途から考えるとよいでしょう。発泡スチロールは硬く成形しやすいため荷物と箱の隙間を埋める際に最適で、発泡ポリエチレンシートは、柔らかく柔軟に曲がるため荷物そのものを緩衝材で包みたい際に最適です。発泡ポリエチレンシートは無臭で耐薬性能のある樹脂で作られているため、食品に直接当たったとしても体に害を及ぼす心配はありません。果物や野菜などの食品を包む際や全体を包み込むような緩衝材を使用したい際は発泡ポリエチレンシートを選ぶとよいでしょう。
荷物の性質に合わせて使い分ける
発泡ポリエチレンと発泡スチロールは、荷物の性質に合わせて使い分けることも可能です。たとえば薬品の瓶を梱包する際は、耐薬品性に優れた発泡ポリエチレンシートが最適です。どちらも断熱性保湿性に優れている点と軽い点は同じですが、柔軟性や耐久性には違いがあるため、迷った際は荷物の性質に合わせて使い分けることを検討してみてください。