果物や野菜を傷つけずに送るには、発送時に梱包材を使用して正しく梱包することが大切です。緩衝材を使用しないと、果物や野菜同士がぶつかり合って痛んでしまいます。本記事では、果物と野菜の梱包方法をまとめて紹介します。おすすめの緩衝材についても解説しているので、果物や野菜の発送でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
果物を傷つけずに送るには?
果物や野菜などの生鮮食品は、衝撃に弱く食品同士がぶつかり合っただけでも傷がついたり実がつぶれてしまったりします。そのため、果物や野菜に傷をつけずに郵送するには、段ボールに詰める際に、形と隙間に合わせた緩衝材の使用が大切です。
果物や野菜を何にも包まずにそのまま段ボールに詰めると、発送の過程で傷ができ、到着するころには食べられなくなってしまう場合もあるので注意しましょう。
段ボールに生ものや取り扱い注意と表記する行為は配達員に配慮を促せるため有効ですが、配達員の配慮だけに頼らずに初めから自衛していた方が果物や野菜に傷がつく確率を下げられます。
果物・野菜におすすめの緩衝材
果物や野菜をダンボールに詰めて発送する際は、ネットやペーパー、モールドなどの緩衝材の使用がおすすめです。ここでは、それぞれの緩衝材について詳しく紹介していきます。なお、使用する緩衝材は1つではなく、2つ3つと組み合わるケースが一般的です。
ネット
ネットは、発泡ポリエチレンをネット状に編み上げたタイプの緩衝材です。やわらかな素材でできているため、伸縮性があり果物や野菜を包み込めることが特徴です。リンゴや桃、梨、メロン、マンゴーなどの発送時によく使用されます。
ペーパー
ペーパーは細かく切った紙の緩衝材です。ネットやモールドとは異なり、果物や野菜を直接包むのではなく、段ボールと商品の隙間を埋める用途でよく使用されます。発送する荷物に対して段ボールのサイズが大きい場合は、隙間にペーパーを敷き詰めて、中で商品が転がらないようにしましょう。
ネットやモールドなどの緩衝材で果物を1つずつ丁寧に包んでいたとしても発送中に段ボール内をゴロゴロと転がってしまうと、痛みの原因になります。
モールド
モールドは、果物や野菜の形に合わせて窪みが作られた板状の緩衝材です。果物や野菜がそれぞれ触れ合うことなく梱包できるため、外皮が柔らかく簡単に傷がついてしまう物でも綺麗なな状態で配送できます。果物や野菜のなかでもとくにやわらかいトマトやびわ、苺などの発送時によく使用されます。
仕切り
仕切りは、段ボールの中に入れることで箱内部の空間を細かく分けられる緩衝材です。さくらんぼやトマトなどのように1箱に複数個の果物を詰めて送る際によく使用されます。
果物・野菜の梱包方法とポイント
最後に果物と野菜の具体的な梱包手順と梱包時のポイントを紹介します。発送経験がなく、梱包方法で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。果物や野菜のような生ものは発送の過程で痛みやすいため、とにかく丁寧に梱包する必要があります。
発送する量に合わせて最適なサイズの箱を選ぶ
果物や野菜を梱包する際は、まず荷物の量に合わせて最適なサイズの段ボール箱を用意しましょう。箱のサイズはぴったりから少し大きいくらいが理想で、小さすぎる箱や大きすぎる箱は適していません。箱のサイズ選びは梱包難易度に直結するため、サイズを測ってから用意しましょう。
果物・野菜を緩衝材で包む
発送用の箱が準備できたら果物・野菜を緩衝材で包みましょう。リンゴやメロン、桃などの丸い形の果物を発送する場合は、ネットを使用すると簡単に包めて便利です。緩衝材を巻きつける際は、必ず余裕を持たせて緩めに巻くようにしてください。きつく巻きすぎると梱包が痛みの原因になります。
隙間に緩衝材を敷き詰める
果物・野菜を個別に緩衝材で包み終わったら、段ボールに入れて隙間に緩衝材を敷き詰めましょう。隙間を埋めるための緩衝材で果物・野菜をさらに包み込むイメージです。
果物・野菜を個別に緩衝材で包んでいるからといって、隙間を埋めずに梱包することは厳禁です。緩衝材が巻かれていたとしても箱の中で動き回る状態で発送すると、郵送中の揺れで痛むおそれがあります。
段ボールの外側に注意書きをする
隙間に緩衝材を詰め終わったら、段ボールを軽く振っても中身が動かないか確認して蓋を閉めましょう。蓋を閉めたら、仕上げに段ボールの外側に取り扱い注意や生ものなどの注意書きをして完成です。
注意書きはあくまでも郵送の過程を担う配送員へのメッセージに過ぎないため必ずしも書いたとおりに運んでもらえるとは限りませんが、記載しないよりは記載しておいた方がよいでしょう。
まとめ
本記事では、果物と野菜の梱包方法について詳しく紹介しました。果物や野菜は生もののためちょっとした衝撃でも傷がつきやすく、またついてしまった傷から腐敗するなどの重大な事態に発展しやすいです。そのため、運送会社を利用して遠くに郵送する際は、必ず揺れや衝撃に耐えられるよう丁寧な梱包が大切です。梱包を怠るとせっかく新鮮な状態で発送したのに到着したころには痛んでいて食べられなかったといった事態に陥りかねないので注意しましょう。