ギターを安全に発送するには、適切な緩衝材選びと正しい梱包が欠かせません。本記事ではプチプチや新聞紙などの使い方と、輸送中の破損を防ぐ固定のポイントを解説します。ギターのネックやヘッドを守るコツも紹介し、初心者でも安心して梱包できるよう丁寧に説明します。大切なギターを無事に届けたい方に役立つ内容です。
目次
ギター梱包に使える緩衝材
ギターを守るには、衝撃を吸収する緩衝材が欠かせません。家にあるものから専用品まで、さまざまな種類があります。それぞれの特徴を知って、適切に選びましょう。
プチプチ(気泡緩衝材)
ギター梱包でもっとも使われる定番素材です。ホームセンターや100円ショップで入手しやすく、通販の梱包材を再利用してもOK。ボディを包むなら幅60cm×長さ120cmほどが目安です。大粒タイプは衝撃吸収力が高くボディに向いており、普通サイズしかない場合は二重巻きにすれば代替できます。ネックやヘッドには小さめに切ったプチプチを使うと作業しやすいです。
新聞紙
家庭にある手軽な材料です。1枚ずつ丸めて袋に入れると、隙間を埋めるクッションとして使えます。軽いため送料を増やしにくく、コストを抑えたい場合に便利。ただし、衝撃吸収は弱めなので、ネック下に敷く枕のような用途が適しています。プチプチとの併用が基本で、新聞紙だけで梱包するのは避けましょう。
段ボール片
切れ端を丸めてネック左右に詰めると、ギターが箱の中で動くのをしっかり防げます。エアキャップより硬めで固定力が高いのが特徴です。箱の余り部分を捨てずに取っておけば、強度のある緩衝材として繰り返し使えます。
専用パッド
専用パッドは、ネック固定用やボディ保護用など、ギター専用に形状が作られたパッドも市販されています。費用はかかりますが作業が早くなり、受け取る相手にも丁寧な印象を与えられます。高価なギターを発送するときや頻繁に梱包する人に向いています。
ネックとボディの保護手順
ギターでもっとも壊れやすいのがネックとボディのエッジ部分です。緩衝材を詰める場所と量を間違えると、かえって危険になります。正しい手順で確実に保護しましょう。
弦を緩める理由
梱包前に弦は必ず軽く緩めておきます。張力がかかったままだと、輸送中の衝撃がネックに直接伝わり、折れやすくなります。特にヘッド角のあるギターはリスクが高め。弦を外す必要はなく、テンションを落とすだけで十分です。
ヘッド部分の包み方
もっとも壊れやすいヘッドは、プチプチで全体をしっかり包んでテープで固定します。ペグ周りは出っ張っているため厚めに保護し、さらにネックにもプチプチを巻いて、ヘッド〜ネックを一体にしておくと衝撃に強くなります。
ネックの固定方法
ネックが箱の中で動かないよう、下に丸めた新聞紙やプチプチを置いて「枕状」の支えを作ります。左右には段ボール片などを詰めて揺れを防止。ネックとボディの間の空間にも多めの緩衝材を入れ、箱の側面に直接触れないようにします。
ボディ底面の詰め方
箱を立てたときボディ底面が受ける衝撃はもっとも大きいので、底に十分なクッション材を敷いておきます。エンドピンは出っ張るため、穴を開けた段ボールや専用クッションで保護すると安心。ボディのエッジも傷がつきやすいので、プチプチを巻き上げて補強します。
隙間を埋めるコツ
箱に入れたあと軽く振って、ガタつきがないか必ず確認します。少しでも動く場合は緩衝材を追加。ギターが完全に固定されるまで隙間を埋めることが破損防止の最大のポイントです。迷ったら多めに入れるくらいでちょうどよいです。
段ボール箱の準備と注意点
緩衝材を使っても、箱が弱ければ意味がありません。ギターのサイズに合った箱を選び、底面や継ぎ目を補強する必要があります。配送中のトラブルを防ぐポイントを確認しましょう。
箱のサイズの選び方
ギター専用の段ボール箱を使うのがもっとも安全です。エレキギター用、アコースティックギター用など、種類に応じたサイズが販売されています。一般的なエレキギターなら160サイズ、大型のアコースティックギターなら170サイズから200サイズの箱が必要です。
専用箱が手に入らない場合は、複数の段ボールを継ぎ合わせて自作する方法もありますが、継ぎ目が弱くなるため補強が欠かせません。宅配便の規定サイズ内に収まるよう、箱の大きさを事前に確認しましょう。
底面の補強テープ
箱の底面は、ギターの重さを支えるもっとも重要な部分です。ガムテープを十字に貼って、しっかり封をします。さらに、一直線に貼ったテープに対して垂直に、左右の辺にもテープを貼ると補強になります。この作業はひと手間かかりますが、箱の強度が格段に上がります。
布テープやOPPテープなど、強度と粘着力の高いテープを選ぶことも大切です。テープが剥がれると破損のリスクが高まるため、ケチらずにしっかり貼りましょう。
天地無用の表示
ギターはヘッドを上にした状態で立てて輸送します。箱に入れると、どちらが上か分からなくなるため、必ず天地無用のマークを貼ります。さらに、割れ物注意のマークも必要です。
これらのマークがあると、配送業者が注意して扱ってくれます。箱の表面に「中身:ギター」と手書きで記載しておくのも効果的です。
ハードケースの有無
ハードケースに入っているギターは、ソフトケースや本体のみの場合より安全です。運送会社によっては、ハードケースに入っていないと受け付けてくれない場合もあります。
ソフトケースで発送するときは、ケースごとプチプチで包み、さらに段ボール箱に入れる必要があります。ハードケースがあれば、ケースとギターの隙間を緩衝材で埋めて、ケース全体をプチプチで包んでから箱に入れます。
まとめ
ギター梱包では緩衝材の種類よりも、詰め方と固定が大切です。プチプチや新聞紙、段ボール片など、身近な材料でも十分に保護できます。弦を緩めてから、ヘッドとネックを重点的に包み、ボディ底面にクッションを入れます。箱の中で動かないよう、全ての隙間に緩衝材を詰めることが破損を防ぐポイントです。箱の底面は補強テープでしっかり封をして、天地無用と割れ物注意のマークを貼ります。丁寧な梱包が、受け取る人の安心につながります。少し手間はかかりますが、大切なギターを無事に届けるため、一つひとつの工程を確実に行いましょう。













