フリマサイトなどで売れた商品を発送する際は、商品にキズや汚れが付いたり、破損したりするにを防ぐために緩衝材を利用して梱包することが必要です。今回は、緩衝材の役割や種類ごとの特徴に加え、用途に合った緩衝材の選び方などを詳しく解説します。荷物の梱包・保護方法について知りたい人はぜひ参考にしてください。
目次
緩衝材が果たす役割
そもそも緩衝材とは、商品を梱包する際に中身を衝撃から守るために使用されるアイテムです。緩衝材にはさまざまな種類があり、発送する商品を包んだり、ダンボール箱に商品を入れる際に隙間を埋めるために詰め込んだりするなどして使用します。
さらに、ビニール素材ポリエチレン素材の緩衝材を使用することで、発送中の雨・雪による商品の水濡れを防ぐ効果も期待できます。また、紙素材の緩衝材には湿気を吸い取る役割もあるのが特徴です。緩衝材は種類や形状によって用途が異なりますが、商品を保護するための重要な役割を果たします。
緩衝材の種類とそれぞれの特徴
先日の通り、緩衝材にはさまざまな種類があります。用途にあった緩衝材を選択するには、それぞれの特徴を押さえておくことが重要なポイントです。ここでは、緩衝材の種類と特徴について詳しく解説します。
気泡緩衝材
気泡緩衝材はいわゆるプチプチであり、空気が入った小さな突起が並んだポリエチレン素材のフィルムシートです。エアーキャップ・エアーパッキンとも呼ばれます。透明性に優れているため商品を包んでも中身を確認できる上、衝撃のみでなく水濡れからも商品を守れるのが魅力です。
巻きダンボール
ダンボールがシート状になっている緩衝材であり、エンボス加工紙とも呼ばれます。商品を巻いて包みこんだり、大きさ・長さがある荷物を梱包したりする際におすすめです。
エアーピロー
ポリ袋に空気を入れた緩衝材であり、枕のような形をしているのが特徴です。ダンボール箱の中に商品を入れたあと、隙間を埋めるために使用されています。
ウレタンフォーム
スポンジのようなウレタン素材の緩衝材であり、クッション性・断熱性に優れています。電子機器などのキズ・破損防止に役立つのです。
バラ緩衝材
発泡スチロールのような見た目の緩衝材であり、俵型のような形が特徴です。ダンボール箱と商品の間に複数個入れて隙間を埋めます。ひとつひとつが小さいため、小さな隙間や複雑な形の隙間を埋める際にとくにおすすめです。
紙パッキン
紙を細長くカットした緩衝材であり、ペーパークッションとも呼ばれるのが特徴です。紙パッキンのおしゃれな見た目を活かして透明は袋の中に入れられることが多く、カラーバリエーションも豊富にあります。小物やお菓子のラッピングにもおすすめです。
クラフト紙
紙素材の緩衝材であり、古紙や更紙からできています。商品を包んだり、丸めてダンボール箱の隙間を埋めたりと幅広い用途で使用できるのが魅力です。
発泡スチロール
発泡スチロールは丈夫で商品をしっかり固定できる上、軽さやクッション性にも優れているのが特徴です。電化製品や家電の梱包に向いています。
ミラーマット
ポリエチレンシートとも呼ばれる薄手のシート状緩衝材です。柔軟性が高く変形しやすいため、ビンやガラスなどの割れ物を包む際に重宝します。また、断熱性や防水性、保温性、保湿性にも優れており、さまざまな製品の梱包に使用されているのです。
ストレッチフィルム
ポリエチレンでできたラップのような薄いフィルムです。水濡れや荷崩れを防ぐ目的で使用されており、本や食器、CDなどの梱包に向いています。
そのほか
緩衝材には、ネット状の緩衝材であるフルーツキャップ、保冷効果が高い保冷エコクッション、製品の角を補強できるエッジボードなどもあります。
【用途別】おすすめの緩衝材一覧
緩衝材の種類 | 小物 | 日用品 | アパレル | 食品 | 割物 | 本 | 大型 |
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気泡緩衝材 | |||||||
紙緩衝材 | |||||||
エアー緩衝材 | |||||||
発砲緩衝材 | |||||||
ミラーマット | |||||||
紙パッキン | |||||||
薄葉紙 | |||||||
フルーツキャップ | |||||||
保冷エコクッション | |||||||
巻きダンボール | |||||||
梱包用ラップ | |||||||
エッジボード |
緩衝材の選び方と適切な使い分け方
緩衝材はそれぞれで特徴や役割が異なるため、用途に合わせて選ぶことが不可欠です。ここでは、緩衝材の選び方や使い分け方について詳しく解説します。
荷物の種類に合わせて選択する
CDなどの薄い商品の保護には気泡緩衝材やストレッチフィルム、冷蔵・冷凍品には水気に強い気泡緩衝材、サイズが大きい家電などには発泡スチロールを使用するなど、梱包する荷物の特徴に合った緩衝材を選択することが重要です。中でも気泡緩衝材やミラーマット、巻きダンボールなどはとくに使い勝手がよく、さまざまな荷物に対応できます。
コストとのバランスも考慮する
緩衝材はそれぞれで価格帯が異なるため、荷物との相性とともにコストとのバランスについても考えることが大切です。たとえば、衣類は配送中の衝撃による影響を受けにくいため、梱包の際にクッション性にこだわる必要はありません。
クッション性に優れた高価な緩衝材を使うと、コストかかさむだけでなく必要以上にかさばってしまう可能性もあります。衣類であれば、紙製の安価な緩衝材や水濡れ防止のOPP袋・ビニール袋などで充分なケースがほとんどです。商品をキズや破損から守ることを第一として、コスト面にも注目してみましょう。
まとめ
今回は、荷物を梱包する際の緩衝材の役割や具体的な緩衝材の種類・特徴に加え、用途に適した緩衝材の選び方のコツなどを詳しく解説しました。緩衝材は商品を直接包んで衝撃や水濡れから守る役割を果たすほか、ダンボール箱と商品との隙間を埋めて、箱の中で商品が動くのを防ぐ役割をもちます。
緩衝材には気泡緩衝材や巻きダンボール、エアーピロー、ウレタンフォームなどのさまざまな種類があり、それぞれで特徴や使用方法が異なるのです。梱包に使用する緩衝材を選ぶ際は、荷物の性質や大きさに合ったものを選択しましょう。緩衝材の価格とのバランスも考慮して、不要なコストをかけないよう意識することも重要です。